RUSSIAN POLITICS / UENO'S SEMINAR
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このブログの管理人(上野俊彦)の見解は管理人個人のものであり、管理人の所属する上智大学を代表するものではありません。
広告は管理人および管理人の所属する上智大学とは無関係です。掲載されている写真はとくに断りがない限り管理人が撮影したものです。

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モスクワの知識人
モスクワで会ったロシア人の友人たちは、みな高等教育終了者ですし、なかには日本語が上手な人もいるので、もちろん全員が知識人と言えるでしょう。そんな人たちとロシア政治の話をしてみると、ロシアの政治に対して非常にネガティヴか、無関心かのどちらかに大別されるような感じです。

ネガティヴな話は、たとえば下院選挙制度が比例選挙に一本化されたからどうのこうのとか、知事の選挙制度が廃止されたからどうのこうのとか、そういった民主主義に関わる制度的問題と考えられていることがらについてあれこれ批判するのではなしに、プーチンの側近の誰々は狡猾で腹黒い奴だとかいう話から始まって、ほとんどすべての政治事象をカネにまつわる話に還元して、それに対してネガティヴな評価を下すような話なのです。

政治的無関心というのは、たとえば、こんな感じです。「最後にロシアに来たのはいつか」と聞かれて、「2001年以来だが、2004年12月にはウクライナの大統領選挙の選挙監視でキエフに行ったけれど、モスクワには寄れなかった」という話をしたら、ウクライナの大統領選挙の話やその後のウクライナ情勢について、基本的なことをあれこれ聞かれ、それを、ウクライナから遠い日本の私が、ウクライナを隣国に持つロシア人に説明しているという奇妙な状況になるのです。どうしてウクライナのことに関心がないのか? ウクライナのことはおろか、自国の政治についても、あまり関心がないのです。関心があるのは、親の年金額が安くてたいへんだとか、教育に金がかかるとか、そういった経済的な話ばかりで、政治の話とはあまり結びついていないようです。それでも、最近、少し広いアパートに引っ越したとかで、確かに暮らし向きはよくなっているような感じです。

ま、ロシア人も、政治の専門家でもなければ、こんなものかなぁ、と思いつつ話を聞いていましたが、ネガティヴな話も含めて、聞いていて、ロシアはそんなに悪くはないのではないか、というか、そんな話なら日本も同じだなぁ、という感想を持ちました。

日本の新聞記者の方で、仕事柄で仕方がないのかも知れないのですが、金融パニックとか、大規模テロ事件とか、そういった世界を驚かし、ロシアが大混乱に陥るような大事件が起こることを期待する、いわば「大事件願望」のようなものを持っておられる方がいて、少し驚きました。記者としては血が騒ぐ大事件がないのはつまらないのでしょうけど、私としては、やはり大事件のない国がいいと思います。大事件ではなく、よいことがニュースになれば、それでいいのではないでしょうか。
(9月21日記)
| in Moscow 2006 | 13:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
モスクワの花壇
クトゥーゾフ大通りは、モスクワ市内で最も整備された大通りかも知れません。確かに至る所に花壇や花飾りがあって、きれいに整備されています(写真左上)。でも、花壇や花飾りがあるのは、クトゥーゾフ大通りだけではありません。私がもと住んでいた下町っぽい雰囲気で、当時はあまり治安のよくなかったリガ駅前を通る平和大通りも、花で美しく飾られていました(写真左中)。ということは、モスクワ市内は、最近は、どこでもこのように花が植えられたり、飾られたりしているのでしょう。もともと、モスクワ市内には広い森などが残されていて、全体としては緑の多い街なのですが、都心部にはクレムリン脇のアレクサンドル公園(Александров-ский сад)や、ブリバールなどの、ちょっとした緑があるだけで、車が多くて交通渋滞がひどいために、どちらかというと潤いのない街になってしまっています。でも、ところどころに花壇を造り、花を植えているのを見るとほっとします。モスクワの街路樹の一つにナナカマド(Рябина)があるのですが、ちょうど赤い可愛い実を付けていました(写真左下)。
(9月21日記)
| in Moscow 2006 | 10:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
新しいモスクワ
27日のDiaryで地下鉄の新車両について書きましたが、この新車両のブルー系の軽便地下鉄線(Линия лёгкого метро)に乗ってビジネスセンター(Деловой центр)駅まで行ってみて、新駅なので当然なのですが、モスクワの地下鉄の都心部の駅構内の立派ではあるけれどクラシカルで重厚な雰囲気に慣れていた私は、その近代的な、というか、未来的な駅の雰囲気に驚きました。まあ、あれほど大規模ではないですが、たとえば東京の汐留のシオサイトなんかを想像すればいいでしょう。下の2枚の写真のうち、上の写真は、都心部のアホートヌイ・リャッド(Охотный ряд)駅構内のもので、典型的な従来型の駅構内の雰囲気です。ソ連時代と違うのは、構内中央に立つインフォメーションサイン(写真の手前に立っている)だけです。他方、下の写真は、新駅であるビジネスセンター駅構内のものです。天井も高く、地下とは思えない明るい雰囲気です。


駅の外に出たあと、振り返って、いま出てきた駅の出入り口を見ると、やはり従来の地下鉄駅入り口とはまったく雰囲気が違います。下の2枚の写真のうち、上の写真は、かつての私のアパートの最寄り駅だった地下鉄リガ駅の出入り口の写真で、典型的な従来型の地下鉄出入り口です。下の写真が新駅の出入り口です。まったく雰囲気が違います。ロシアの地下鉄駅の出入り口は、冬季の寒さに対応して、2重のドアがあるのが一般的ですが、このドアが重くて開閉に力がいるという経験は、モスクワやペテルブルクで地下鉄を利用したことのある方なら誰でも知っているでしょう。ところが新駅のドアは開閉がとても軽快です。

新駅の駅前には、以前からある大きな見本市会場があるだけで、あとは大したものはありません。この新線が伸びた先にできる予定の国際(Межднародная)駅付近に建設中の高層ビルが見えました。

ところで、この新駅は、道の両側に高級アパートが建っていることで知られている「モスクワの青山通り」こと、クトゥーゾフ大通り(Кутузовский проспект)とは、モスクワ川をはさんで、反対側にあります。実は、この新駅は、そのモスクワ川を渡る新しい橋の一方のたもとにあたるのです。この橋は、歩行者専用の橋で、橋自体がガラス張りのチューブのような構造になっています。モスクワ川には、このようにガラス張りの歩行者専用橋がいくつか架かっているのですが、この橋もその一つです(写真下)。橋を渡った向こう側のたもと、つまりクトゥーゾフ大通り側のたもとは、ごらんの通り高層ビルになっています。

さて、この橋を渡って、クトゥーゾフ大通りに向かおうと思って、足を踏み入れたところ、なんと、この橋には、いわゆる「動く歩道」があったのです(写真下)。いくつかあるモスクワ川に架かる歩行者専用橋のうち、私は、2000年頃にできたゴーリキー公園(Парк Горького)の近くに架かる橋しか渡ったことがなかったのですが、あの橋には、こんな設備はありませんでした。しかも、この橋には、「動く歩道」があるばかりか、片側にはお店まで並んでいるのです。

橋を渡り終えて外に出て、いま出てきたばかりの橋のたもとを振り返ると、ごらんの通りの高層ビルです。「大統領が通勤のために毎日往復するので、ほかの通りにもまして、きれいに整えられている」と噂されるほど、最近、整備が進んでいるクトゥーゾフ大通りに、また一つ新名所ができたわけです。
(9月21日記)

| in Moscow 2006 | 08:48 | comments(1) | trackbacks(0) |
モスクワ街歩き(その3)
1990年から1992年にかけて、日本大使館に勤務していた私は、当然、家族3人でモスクワで暮らしていました。当時、私が住んでいたのは、都心から地下鉄で15分ほど行ったところにある、「モスクワの北千住」こと、リガ(Рижская)駅からほど近い9階建てのアパート(マンション)でした。寝室が2つと、リビングルーム、ダイニングキッチンという、2LDKでしたが、多分、リビングルームだけで東京の2DKのアパートの全面積に匹敵するぐらい一部屋一部屋がとても広く、廊下の幅が2メートル以上もあり、天井もとても高い、とてもゆったりした造りの建物でした。しかし、かなり老朽化していて、傷みがひどかったので、入居してすぐに壁のペンキの塗り替えなどのレモント(修理ремонт)を頼みました。それでも、とにかく日本では2DKの2階建ての安アパートに住んでいた私たちは、一転してモスクワでは、高級マンション住まいということになったわけです。近くに行ったついでに、久しぶりに、そのアパートを見に行きました。アパートは平和大通り74番館(Проспект Мира, дом 74)です(写真下)。外壁は当時よりもいくぶん明るい色に塗り直され、きれいになっていました。この建物は大通りから見ると8階建てのように見えますが、実際には9階建てで、その7階の大通りに面した区画に私たちは住んでいました。このアパートは、ごらんの通り建物のファサード(表面)に6角形の半分の形をした出窓があり、我が家ではその部分がリビングルームの出窓になっていました。我が家は、この写真でいうと、何か太陽のような図柄の広告のある付近の7階部分で、左奥から4つめの出窓部分と、その両側(出窓の左側の窓1つと、右側の窓2つ分)が私たちの住居でした。

(9月20日記)
| in Moscow 2006 | 02:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
モスクワ街歩き(その2)
平日は昼過ぎまで図書館、夕方からは、人に会うために、相変わらずモスクワの街中をあちこち歩きました。街を歩いていると、意外なところに、意外なものがあるのに気づきます。下の写真は、ロシア中央銀行(Банк России)です。鍛冶橋を意味するクズネツキー・モスト(Кузнецкий Мост)という名前の地下鉄駅を出て5分くらいのところにある、行きつけのレストラン「ヨールキ・パールキ(Ёлки-Палки)」で食事をして、下町っぽい雰囲気のごちゃごちゃしたこの付近の繁華街を歩いていると、この建物に出くわします。ネグリンナヤ通り(Неглинная улица)12番館のこの建物が、ロシア中央銀行であることは前から知っていたのですが、ほんとうにごちゃごちゃした繁華街の中にあるのです。確かに都心には違いないのですが。

日本大使館に行く用事があった日、トヴェーリ通りで用事を済ませたあと日本大使館に向かうことになったので、プーシキン像の立つプーシキン広場(Пуш-кинская площадь)(写真左)から、ブリバール(Бульвар)を歩いて行くことにしました。距離は2キロ以上、結構あります。バスを使う手があるのですが、道が混んでいるし、ブリバールは文字通り「並木道」で、天気も悪くないし、夕方で少し涼しくなってきて気持ちがいいので、歩くことにしました。モスクワのブリバールと呼ばれる通りは、車道の中央緑地帯の部分が広くなっていて、そこが公園のようになっています。その緑地帯の部分には、花壇やベンチがあるだけでなく、左の写真のように、ちょっとしたガーデンカフェなどもあって、市民の憩いの場になっています。9月1日は、ちょうど新学期。学生さんたちがあちこちのベンチや芝生に集まって、なにやら楽しそうに語り合っていました。

ブリバールから日本大使館のあるカラーシュヌイ通り(Калашный переулок)に入るところ、トヴェルスコイ・ブリバール通り(Тверской бульвар)とボリシャヤ・ニキーツカヤ通り(Большая Никитская улица)との交差点にイタルタス通信社(ИТАР-ТАСС)があります。下の写真のように、特徴のある建物なのですぐにわかります。1990年から1992年まで、2年あまりにわたって日本大使館に勤務していた私にとって、懐かしいおなじみの場所です。ここから5分も歩けば、日本大使館です。


日本大使館は、質素な建物です(写真下)。移転する話が以前からありますが、まだソ連時代と同じ場所にあります。日の丸の下がっているのは大使公邸で、大使館の建物は、その手前にある、エアコンの室外機が並んでいる、大使公邸と同じ黄色の2階建ての建物です。ソ連崩壊から新生ロシアの誕生という激動の時期に私はここで仕事をしていたのでした。
(9月20日記)
| in Moscow 2006 | 00:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
モスクワのお気に入りの場所
モスクワには名所旧跡、観光スポットがたくさんありますが、私のお気に入りの場所は、静かで落ち着いた、ほっとするようなところです。たとえばそれは、カローメンスコエ(Коломенское)、スパソ・アンドロニコフ修道院(Спасо-Аандроников монастырь)、クスコヴォ(Кусково)などです。今回は、モスクワ大学に留学してきているロシア語学科の学生さんたちを誘って、8月26日(土)にアンドロニコフ修道院、27日(日)にクスコヴォに出かけました。

アンドロニコフ修道院は、『地球の歩き方'06〜'07』では、「アンドレイ・ルブリョフ記念美術館」として紹介されています。確かにイコンを展示した小さな美術館がありますが、それを見なくても、修道院それ自体、とても素敵な場所です。小さな修道院ですが、観光客も少なく、ひっそりとして落ち着いた場所です。私のホームページのトップページに並んでいる3枚の写真のうちの一番左側の写真は、冬のよく晴れた日に、アンドロニコフ修道院の外壁を修道院の外から写したもので、大好きな写真の一つです。

今回も同じ場所で写真を写してみましたが、この日は、たまたま、晴れたり曇ったり、雨がぱらついたりと、不安定な天気で、ちょうど左の上の写真を写したときは、どんよりと曇って薄暗くなっていたときで、なんだかモノクロの写真のようです。修道院の中で写した写真(左下)は、たまたまよく晴れわたったときで、青空がきれいに写りました。とても同じ日に写した写真とは思えないですね。でも、同じ日です。時間的に言うと、修道院の中で写したときのほうが早くて午後4:00頃、外で写したのは午後6:00頃です。ちなみに、8月末のモスクワは、まだまだ陽の沈むのが遅く、午後8:00頃までは明るいのです。

日曜日に出かけたクスコヴォは、ごらんのとおり池のほとりにある小さな邸宅で、シェレメチェフ伯爵の邸宅の一つでした。この邸宅の裏手には庭園があって、ベンチでのんびりするのにはもってこいの場所です。

(9月20日記)
| in Moscow 2006 | 23:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
モスクワ街歩き(その1)
モスクワでは、ロシア国立図書館で雑誌や資料などを読むだけでなく、いろいろな人に会い、いろいろなところに行きました。8月26日(土)と27日(日)には、モスクワに留学してきているロシア語学科の学生さんと一緒に、スパソ・アンドロニコフ修道院やクスコヴォに出かけましたが、28日(月)からは、ロシア人の友人、新聞社や通信社の特派員、日本大使館の公使や参事官など外交官の方たちと会って、いろいろなお話をお伺いしました。そんな人たちに会うために出かける道すがら、モスクワの街の写真もたくさん写しました。写真は、このホームページのギャラリーページをごらんいただくとして、ここでは、そのいくつかを紹介しましょう。

上の写真は、赤の広場から見て北東側、グム・デパートの裏側に広がるキタイ-ゴロド(Китай-город)の街角の風景です。ここは、いわばモスクワの霞が関、つまり官庁街です。写真にあまり人が写っていないのは土曜日の撮影だからです。ここは、もともと帝政時代は商工業地区だったようですが、クレムリンに近いために、いまでは官庁街となっています。中央選挙委員会や、大統領府などもここにあります。街角でひときわ目立つオレンジ色の美しいビルは、プリマコフ元首相がトップを務めるロシア連邦商工会議所(Торгово-промышленная палата Российской Федерации )の建物です。その商工会議所に突き当たる通り、つまり写真を写した私が立っている通りは、「神の出現」という意味の名を持つボゴヤヴレーニエ通り(Богоявленский переулок)です。商工会議所の右隣にちらりと見える背の低い2階建ての円形に見える建物は、ガスチンヌイ・ドヴォール(гостиный двор)です。ガスチンヌイ・ドヴォールの建物はものすごく大きく、ほぼ長方形をしているのですが、その四隅が丸くなっていて、この写真で見えるのは、その角の丸い部分です。モスクワのガスチンヌイ・ドヴォールは、ペテルブルクのとは違って、商業施設ではなく、ビジネスセンターになっていて、オフィスがあるほか、広い会場で、展示会などが開催されています。

上の写真の赤い建物は、モスクワ市政府ビル(Правительство Москвы)です。この建物は、いわばモスクワの銀座通りとも言うべきトヴェーリ通り(Тверская улица)のほぼ中央、クレムリンを背にして通りの左側の13番の建物です。トヴェーリ通りは、赤の広場から北西の方向に伸びる広い通りで、通りの両側は銀行、ブテッィク、レストラン、書店などが並んでいて、賑やかです。トヴェーリ通りをはさんでモスクワ市政府ビルの反対側にはトヴェーリ広場(Тверская площадь)があり、その中心には、モスクワの創建者とされるユーリー・ドルゴルーキー(Юрий Долгорукий)の乗馬姿の銅像が立っています。いま、モスクワ市政府の建物番号を書きましたが、このようにロシアでは、住所は、番地ではなく、つまり土地に付けた番号ではなく、「通りの名前+建物番号」で言います。つまり、モスクワ市政府の住所は、「トヴェーリ通り13番館(Тверская улица, дом 13)」と言うわけです。そして、トヴェーリ通りでは、クレムリンを背にして左側の建物番号が奇数、右側が偶数となっていることかわらわかるとおり、すべて建物番号は、通りをはさんで一方がすべて奇数番号、その向かい側がすべて偶数番号となっています。したがって、ユーリー・ドルゴルーキー像のあるトヴェーリ広場には住所がなく、トヴェーリ通り6番館と8番館のあいだにある、というわけです。

そんなわけで、私は、住所さえわかれば、その場所に行けるよう、モスクワ市のすべての通りの名前と建物の番号が出ている地図をこれまでも持っていましたが、それらはA4ほどの大きさのもので、携帯には少し不便でした。ところが今回、モスクワですべての通りと建物が出ていて、しかも小型の地図を本屋さんで見つけ、さっそく買い求めました(左の写真)。2.5センチほどの厚みがありますが、大きさは文庫本ほどで携帯に便利です。文字がかなり小さいので、老眼だと見づらいのですが、幸い私は、強度の近視なので、普段している近視用のメガネを外すと焦点が近くなるので、かなり小さな文字も見ることができるので、大丈夫です。

トヴェーリ通りには、いろいろなお店があるのですが、やはり日本料理のレストランもありました(写真下)。「スシバー」、「ヤキトリ」など、日本料理のブームはいましばらく続きそうな気配です。


下の2枚の写真はいずれもトヴェーリ通りの街頭スナップです。いずれの写真にも、偶然ですが、携帯を使っている人が写っています。2005年の段階でロシアの携帯電話の登録台数は、日本を抜いて世界第3位(第1位中国、第2位米国)になったという話を聞き、実は半信半疑だったのですが、モスクワでもサンクト・ペテルブルクでも、そして地方都市のカリーニングラートでも、たくさんの人が携帯を持っていました。若い人やビジネスマンだけでなく、子どもや、持っていそうもないようなおばさんも、持っていました。やはり、携帯電話の普及は、すさまじいものがあります。。



もう一つ、地下鉄に乗っているときに気づいたことですが、車内でデジタルオーディオプレーヤーを聞いている人が結構いることです。もはや当然のことながらカセットウォークマンでもなく、さらには携帯用CDプレイヤーでもなく、MDプレーヤーでもなく、デジタルオーディオプレーヤーなのです。日本と同じです。デジタルオーディオプレーヤーは、インターネット上から音源をダウンロードしたり、パソコンを介してCDをコピーして使用するものですから、デジタルオーディオプレーヤーの普及はパソコンの普及が前提です。悔しいのは、携帯もデジタルオーディオプレーヤーも、日本で売られているものよりも、デザインがはるかにいいものが多いことです。昨年ドイツに行ったときにも思ったことですが、ヨーロッパでは、携帯にせよ、オーディオや、雑貨などにせよ、クールでシンプルなデザインのものが主流です。日本では、可愛かったりカラフルだったりする、いわば少女向けのようなデザインが多いのに、同じ日本のメーカーが、ヨーロッパでは大人っぽいデザインで売っています。

トヴェーリ通りには、その名も「モスクワ書店」という名前の本屋さんがあります。ワンフロアだけの中規模の本屋さんですが、そこに入ったら、日本の小説コーナーがありました。下の写真はその日本の小説コーナーの書棚を写したものです。村上春樹や島田雅彦といった作家のものが目立っています。装丁が、いかにも日本的というか、エキゾチックな感じになっているのが、面白いなと思いました。(9月20日記)
| in Moscow 2006 | 15:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
ロシア国立図書館
モスクワでの資料収集の場所は、図書館、公文書館など、目的や研究分野に応じていろいろあると思いますが、私は、普通にロシア国立図書館を利用することが多いと思います。ロシア国立図書館は、いまでは地下鉄の駅名にその名残をとどめているだけですが、ソ連時代は、「レーニン図書館(Библиотека имени Ленина)」の名前で広く知られていました。このロシア国立図書館は、外国人であっても、入館証を発行してもらうだけで、それ以外には特別に難しい手続きをすることなく利用できるので、初学者にもお勧めです。下の2枚の写真は、上が図書館の外観、下が正面玄関(1番入り口 Подъезд No.1)を入ったところのホールから、正面の階段方向を撮影したものです。



ロシア国立図書館は、左の写真のプレートにあるように、休館日は日曜日と毎月最終月曜日、開館時間は9:00、閉館時間は平日が20:00、土曜日が19:00です。多少のロシア語ができれば、使いやすさ(使いにくさ?)は日本の国会図書館とさほど変わりはありません。ぜひ、利用してみましょう。ロシア語の本を読むのはちょっと、という人は、定期刊行物の閲覧室に行くと、科学技術や法律からスポーツやファッションまで、あらゆるジャンルの最新の雑誌や新聞などを見ることができるので、けっこう楽しめます。コピーセンターも館内各所にあります。また、比較的安い料金で利用できるインターネットルームもあり、有料ですがプリントアウトもできます。もっとも、ここのインターネットでは、日本語を読むことはできますが、入力ができないので、日本語でメールを打つことはできません。仕方がないので、私は、ここから日本へはローマ字のメールを送信しています。また、地下には食堂や売店があるので、のどが渇いたりおなかがすいても大丈夫。評判のよくなかったトイレも、改装されて、清潔になりました。ですから、1日中、館内で過ごすことができます。

さて、入館証を発行してもらう方法ですが、必要なものはパスポートと、それと一緒に携帯しているはずのビザおよび出入国カードです。それらを持って、ロシア国立図書館の2番入り口(Подъезд No.2)を入ったすぐのところにある入館証発行窓口(下の写真)に行きます。2番入り口は、いちばん上の外観写真でいうと、正面玄関のある左側の出っ張った部分ではなく、右側の出っ張った部分にあります。ロシア国立図書館のホームページのトップページに館内案内図がありますから確認してください。




しかし、窓口にいきなり行くのではなく、まずその場に置いてある登録カード(上の写真)に、姓名、生年月日、学位または学歴、専攻、パスポート番号、職業、国籍、職場または学校の所在地、住所、電話番号などの必要事項を記入し、銀行の窓口などによくある整理券発券機のボ
タンを押して順番待ちのための番号の印字された整理券を受け取り、順番を待ちます。順番は、写真にあるように電光掲示板に窓口番号とともに出ますので、自分の番号が出たら指示された番号の窓口に入ります。窓口でパスポートなどと一緒にいま記入した登録カードを提出し、その場で、パソコンにつながっているデジタルカメラで顔写真を撮影してもらい、手続きは終了です。窓口を出て、いちばん右側にある会計窓口で発行手数料80ルーブル(日本円にして約360円)を支払うと、自分の顔写真の付いたクレジットカードのような入館証(左上写真、1枚目が表、2枚目が裏)を受け取ることができます。ちなみに、名前の下にある入館証番号の最初の「1」は、大学教員などの番号で、一般の学生さんが作成すると、この番号は「4」になります。また、その下の数字、「29.08.2007」は2007年8月29日が有効期限であることを示します。つまり、1年間有効ということです。この発行に80ルーブル支払っているわけですから、ロシア国立図書館の年間利用料は80ルーブルということになります。

ところで、入館証のこの発行システム、とくにパソコンに接続されたデジタルカメラで写真を撮影するという、日本の自動車運転免許証の発行システムと同様のシステムには少し驚きました。というのも、以前のあまりに旧態依然とした入館証の作成を経験しているためです。左の写真は、顔写真こそ何度も貼り替えて使用しているため相当古いのですが、入館証自体は、1999年3月1日に発行してもらった旧入館証です。この旧入館証と新しい入館証を比較してみてください。この旧入館証の形式はソ連時代からずっと変わりませんでした。ロシアに行くたびに、ビザの有効期限の日付を記入してもらうので、日付欄が一杯になると、写真をはがして新しい入館証に貼り付けてもらい、新しい日付を記入して、再発行し続けてもらっていましたが、このシステムも、2000年代に入ってようやく、デジタル時代に適応したものになったわけです。なお、旧入館証時代は、入館証を発行してもらうためには、パスポートなどのほかに写真を1枚自分で用意していく必要がありましたが、発行自体は無料でした。
(9月12日記)
| in Moscow 2006 | 21:34 | comments(1) | trackbacks(0) |
モスクワ市内交通事情(地下鉄)
モスクワの地下鉄に関して最近変わったことと言えば、新型車両の導入ではないでしょうか。今回、私が見た限りでは新型車両は2タイプありました。

一つは、リュブリノ線(Люблинс-кая линия)のイエロー系車両です(写真下)。ごらんの通り、近代的なオールステンレス車両です。
内部は、握り棒などがオレンジ色をしていて、なかなか可愛い感じです。座席もいままでの長椅子タイプではなく、樹脂のベースに個別に座面が付いているモダンな感じの座席です。ドアの上には電光掲示板もついています。旧型車両とはまったく違う、明るくモダンな車内の雰囲気に驚きました。この車両が増えてくると、モスクワの地下鉄の暗いイメージも一新されるのではないでしょうか(写真下)。

もう一つは、新たに開発が進んでいるビジネスセンター地区へ、フィリー線(Филёв-ская линия)のキエフ駅(Станция Киевская)から分岐している軽便地下鉄線(Линия лёг-кого метро)のブルー系車両です(写真下)。この車両もオールステンレス車両ですが、イエロー系の車両とは、外観、内部とも、異なります。外観の違いは、イエロー系車両の先頭部が旧型車両同様に直立していて、側面は上部に行くほど細くなるような曲面で構成されているのに対して、ブルー系車両の先頭部は下の写真にある通り傾斜して流線型になっていて、側面は旧型車両同様、直線的であるという点です。

また、内部の違いは、握り棒の色で、イエロー系車両の握り棒がオレンジ色であるのに対して、ブルー系車両の握り棒はステンレスカラーになっています。ただし、座席については、イエロー系車両とブルー系車両は、よく似ています(写真下)。

ブルー系車両のドアの内側は黄色ですが、よく見るとドアの左右の引き込み部のデザインなどは、イエロー系車両とはかなり違います(写真左)。どちらの車両も、進行方向と駅名を示す電光掲示板など(左の写真のドアの上、下の写真)の新しい表示機能も豊富です。このほか、文字が流れる方式の電光掲示板が、各車両の前後の部分についています。これらの電光掲示板により、自分の乗っている電車が、いまどちらの方向に進んでいるのか、次の停車駅はどこか、などがよくわかり、耳の不自由な乗客やヒアリングが苦手な外国人にも便利になりました。もっとも、モスクワの地下鉄は、ペテルブルクの地下鉄と違って、停車中、ドアが閉まる直前に、「ご注意下さい。ドアが閉まります。次の停車駅は○○です」と車内アナウンスがあるので、つまり比較的静かな停車中に次の停車駅を知らせてくれるので、もともと次の駅名は聞き取りやすかったのですが、新型車両では、文字情報が新たに加わったことで、いっそう使いやすくなったと言えるでしょう。
(9月12日記)
| in Moscow 2006 | 20:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
モスクワ市内交通事情(バス・トロリー)
モスクワ市内の移動に使用する交通手段は一般的には地下鉄とバスまたはトロリーバス(写真下)が中心だと思います。

切符の値段は1枚(乗車1回分)で15ルーブル(1ルーブル=4.5円として67.5円)で、安いです。地下鉄は、8月25日のDiaryで示したカード式ですが、バスは、同じ8月25日のDiaryで示した安っぽいチケットを車掌さんから買うという仕組みを含めて3つのシステムが混在しています。ただし、同一路線では同一のシステムが採用されているようです。ちなみに、バスやトロリーはいったん車両を降り、別の路線に乗り換えるともう一度新しい切符が必要ですが、地下鉄は何回乗り換えても、どこまで行っても、地上の外に出なければ15ルーブルですみます。

1つ目のシステムは8月25日で述べた車掌さんから切符を買う仕組みですが、実はこの仕組みがいちばん便利です。多少の高額紙幣でもちゃんとお釣りももらえるし、行き先を告げておけば、降りるべき停留所が来たら教えてくれるからです。そもそも、モスクワ市内のバスでは停留所を教える車内アナウンスなどはありません。ですから、バスに乗って自力で目的地に到達するためには、目的地の近くにある停留所がどの辺にあるのか事前に地図で調べて、その停留所に近づきつつあることを、通りの名前や周囲の風景などから察知する必要があります。そもそも自分の行きたい場所に行くには何番のバスに乗ればよいのかを含めて、バス(トロリー)などの路線図と路線番号の入った詳細な地図を事前に買っておく必要があります。上の写真は、そうしたバスやトロリーの路線図や路線番号の入った詳細な地図のうちハンディなものなので、お勧めです。左側がモスクワのもの、右側がサンクト・ペテルブルクのものです。

ところで、ロシアのバスやトロリーの運転手さんや車掌さんは勤務中も私服です。運転手さんは男性も女性もいましたが(私の乗ったかぎりでは男性のほうが多かったと思います)、車掌さんは、今回の旅では女性にしか会いませんでした。しかも若い女性もいて、そんな場合には、ジーンズに派手なタンクトップ(暑い日が多かったため)、足下はヒールのあるサンダルといったスタイルで、ちょっと見に誰が車掌さんなのかわからなかったりするほどです。

さて、2つめのシステムは、車内で切符を買う場合でも、車掌さんが乗っていないので、車掌さんからではなく、運転手さんから切符を買うシステムです。この切符には、車掌さんから買うのと同じ、8月25日のDiaryの写真にあるような安っぽいちぎり式の切符と、左の写真のような、地下鉄の切符と同様の裏面に磁気テープの貼ってある紙製カードがあります。紙製のカードは第3のシステムです。

いずれにせよ、運転手さんから切符を買う場合には、運転手さんはワンマンカーで運転やドア操作の仕事に忙しいので、高額紙幣を出すと断られたり、怒られたりする可能性があります。またそんなことで気分を害したあと、降りるべき停留所を教えてもらうのは気が引けます。でも、ちゃんと小銭を持っていけば大丈夫。もちろん、とっても親切な運転手さんもいます。もちろん、切符は、バス停留所近くのキオスクでも売っています。

第3のシステムで、カード式切符を使用する場合は、バスに自動改札機(конт-ролёр-автомат)があります。バスの前の乗車口で運転手さんからこの切符を買って、すぐに自動改札機に差し込んで、バーを回転させて車内に入ります。左の写真は、乗車したお客さんが自動改札機に切符を通そうとしているところです。黄色い機械の部分に切符を通すと、写真手前のシルバーの3本のバーが回転して車内中央部に進むことができます。下の写真は、バス内部の全体です。中央部にもドアがありますが、こちらは降車専用です。
(9月11日記)
| in Moscow 2006 | 01:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
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