RUSSIAN POLITICS / UENO'S SEMINAR
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ウクライナ情勢Twitter(3月7日)まとめ
3月7日に書いたTwitterのまとめです。多少「てにおは」を修文しています。

「先に手を出したのはどっち」みたいな議論は、どこから話を始めるかで見え方が違ってくる。例えば、2014年2月からウクライナ情勢の話を始めれば、右派セクターを中心とする過激派が暴動を起こし、選挙で選ばれた大統領を追い出したことから混乱が始まった。

つまり、現在のキエフの暫定政権には正統性はない、ということになる。それはともあれ、過激派はロシア語の公用語としての地位を廃止することなどを含め、マイノリティであるロシア人に対する反目を扇動している。日本でも大久保あたりで行われているヘイトスピーチのひどいものだ。

この状況ではロシア人(ロシア側から見れば在外同胞)の安全をどうやって守るのかが、ロシア政府の関心事となった。クリミアでは自警団(ロシア軍の介入ということをプーチンは否定している)がここでの多数派のロシア人の防衛を始め、ウクライナ軍基地の封鎖に乗り出した。

プーチンは、今は軍事介入はしないが、可能性はあると言ったが、それはウクライナ領内でロシア人の安全が著しく脅かされることになれば、ロシア軍によってロシア人を守るしかない、ということを言ったまでだ。上院も必要な場合には軍を派遣することを許可した。

こうしたロシアの動きに、EUと、とりわけ米国が敏感に反応し、対ロシア制裁を言い出した。ウクライナは5月25日に大統領選が行われるが、親欧米派が勝利するだろう。

しかし、選挙は、平穏な状況の中で実施されて、はじめて結果が正当なものだと言えるから、5月に発足する政権も、暫定的なもののように見える。国内が安定化するまでには時間がかかるだろうが、そうなったあとに実施される選挙によって成立した政権が、はじめてきちんとした正統性のある政権だと言えよう。

ロシアがクリミアに出兵した(プーチンは自警団だと言っている)ことをもって、対ロシア制裁を言うのは、クリミアに出兵したことが事実なら、一応、理解できる。しかし、他方で、暴力によって政権を取り替えるようなことは不問に付されてよいのだろうか。

「オレンジ革命」は、ユーシェンコ勝利まではアメリカのシナリオ通りに進行したように見えたが、ユーシェンコとティモシェーンコの対立でシナリオは破綻した。今回もアメリカのシナリオ通りに進むのだろうか? 仮にプーチンを沈黙させることに成功したとしても、だからといってウクライナがうまくいくわけではない。

ウクライナが、現在のウクライナのかたちで、中にロシア人マイノリティを抱え込んだまま、国家形成をしていかなければならないとしたら、「多極共存型」あるいは「多文化共生」のシステムをとらざるをえないだろうし(そうしないとEU基準に合格せず、EU加盟できない)、ロシアともうまくつきあっていかなければならない。
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